アーマード・コア ネクサス

アーマード・コア ネクサス (ARMORED CORE NEXUS)

『アーマード・コア ネクサス』は、フロム・ソフトウェアが開発したPlayStation 2向けのロボットアクションゲームであり、アーマード・コアシリーズの8番目の作品です。通称は「NX」で、2004年3月18日に発売され、その後廉価版が同年8月に登場しました。本作は、メインストーリーを収録したエボリューションディスクに加えて、ミッションやファンサービス関連の追加要素を含むレボリューションディスクの2枚組仕様となっています。

あらすじ

物語は、人類が地上に戻った後の世界を舞台としており、企業同士の争いが絶えません。新興企業であるナービス社が旧世代の遺物「資源」を発掘したことで事態は急展開に向かいます。しかし、物語のエピローグでは、プレイヤーの選択が最終戦の結果にほとんど影響を及ぼさず、地上は深刻な危機にさらされます。これに関して、プレイヤーはSLの約50年後に設定されるエクストラガレージでの時系列にも触れられます。

ゲームシステムの特徴

本作の基本的なゲームシステムは前作『AC3 SL』を引き継いでいますが、いくつかの変更が加えられています。前作よりもミッションの難易度は緩和されていますが、熱量システムの仕様変更により全体的には若干高めの難易度となっています。また、レボリューションディスクでは難易度が上昇しています。

熱量・エネルギーの仕様変更

本作では、通常ブーストを使用すると熱量が発生するようになり、オーバーブースト(OB)の熱上昇も「発動時に一定量上昇」から「徐々に上昇」に変更されました。オーバーヒートが発生した場合は、まずエネルギーが減少し、次にAPが減少します。これにより、ブースターやジェネレーター、ラジエータの選択が今後のゲームにおいて重要な要素となります。

操作方式の追加

従来の「タイプB」操作に加え、「タイプA」という新しい操作方式も追加されました。この方式では、2本のコントローラスティックを使って移動と視点移動を行い、LRボタンで攻撃が可能です。

パーツの新要素追加

パーツの強化が10段階まで行えるようになり、強化には資金が必要です。資金を無駄にしないために、強化前にデータをセーブし、やり直しができる工夫が求められます。また、武器の連続発射数に制限を設ける「マガジン装弾数」システムも実装されました。

対戦モードとデータコンバート

対戦モードでは、1本のソフトで4人対戦を行うことが可能になり、i.LINK接続に加えてLAN接続にも対応しています。また、エンブレムデータのロードが可能な点も特徴です。

キャラクターと組織

本作には多くのキャラクターが登場します。その中には、オペレーターや強力なレイヴンたちが含まれています。レイヴンズアークという組織は、本作中でのレイヴンの活動を統括しており、争いの中心にいます。また、企業間戦争を引き起こすミラージュ、クレスト、キサラギ、ナービスなどが物語の背景を豊かにしており、各企業の意図や目的もプレイヤーが選ぶ冒険の中で明らかになります。

結論

『アーマード・コア ネクサス』は、プレイヤーに新たな戦略や選択肢を提供するスタイルと深いストーリー展開で、シリーズの魅力を次のステージへと押し上げました。転換期としての役割を果たし、次作へと続く重要な作品となっています。

もう一度検索